歯科のインプラントとは、虫歯や歯周病、外傷などで歯を失った人が、自分の歯の代わりに人工の歯の根っこ(人工歯根と言います)を顎の骨の中に埋め込み、その上に人工の歯を作ることです。丈夫な骨に直接埋め込んであるので、ガタつかず簡単に外れません。
今までは歯を失った場合には、取り外しの「入れ歯」や、「ブリッジ」しか方法がありませんでした。現在は新しい治療として「インプラント」も選択肢に含まれます。3つを比較して、機能的に一番優れているのがインプラント治療です。3つを下の表で比べて見てください。
インプラント
- 人口の歯の根っこを、丈夫な骨に直接埋め込むので、ガタつかず簡単に外れません。固い食べ物を噛んでも、歯が動くことはなく、すべて自分の歯のようにしっかりと物をかむことができます。歯の粘膜も覆わないので、食べ物が変わらずおいしく感じます。発音もしっかり出来るようになります。また、抜けた歯の所だけを隣の歯に傷をつけずに単独で固定した歯を作れるのです。
- 保険適用外なので、自由診療となります。
- (但し、医療費控除の対象にはなります)
ブリッジ
- 失った歯を作る為に両隣の健康な歯を少し削って、その両隣の歯に橋を架けるように、上から3つの連結した歯を作ります。つまり、両隣の歯は削られて、さらに連結した歯を支えてえているので負担がかかり、歯の寿命が短くなったりしてしまいます。また、3つの連結した歯と歯肉の間部分に食べ物のかすがつまり、口の中が不衛生になりやすくなります。
- 費用 保険適用材料(銀歯)を使用する場合は保険適応です。
- 保険適用外の材料(白いセラミック)は自由診療になります。
入れ歯
- 噛む力が健康な状態に比べて30~40%減り、硬い物を咬むと痛みがあったり、硬いお肉やおせんべいや漬物をしっかり咬めなかったり、咬む度に入れ歯が動いたりすることが多いです。また、入れ歯は歯の粘膜を多少覆うので、食べ物の味が軽減してしまうこともあります。話している時も、入れ歯が動いたり浮いたりで空気が漏れて発音もうまくできなかったりします。さらに、取り外して清掃する必要があります。
- 費用 保険適用材料を使用する場合は保険適応です。
- 保険適用外の材料(磁石入りの義歯・金属の義歯)は、自由診療になります。